当店は、昔、東海道五十三次随一の宿場として栄えた桑名宿、安永の地で安永屋として江戸初期に創業し、「やすながもち」はこの地の名物として、諸大名の参勤交代や、お伊勢参りの旅人などに広く親しまれ、以来ずっと桑名の代表的な銘菓として多くの人々に親しまれてきました。
当時は「ともち」「牛の舌もち」とも称されていたそうです。
餅については色々な説がありますが、ねばりの強いもち米を使ったのでモチと略して使ったとか、玄米を固く握って腐るのを防ぎ、持ち運びにも都合がよいので持飯(もちいい)とよんだのが餅のはじまりといわれています。
このように、いにしえより日本人の生活と深い結びつきを持つ餅、全ての祝事に通じ繁栄と健康の願いをこめたものです。
明治二十七年関西線が開通の為桑名駅通り国道角に移転し、現在に至っております。
安永餅は現在でも当時の製法を守り、添加物等は一切使用しておりません。(白餅のみ)
御進物にお茶菓子に多少にかかわらず御用命賜りますよう御案内申し上げます。